木造アパートのメリット
部屋を借りる際には、間取りや立地、家賃だけではなくて木造か鉄骨造りかなどといった点にも注意することをおすすめします。
日本には木造アパートが非常に多いのが特徴です。
木造性の建物は断熱性が高く、しかも吸湿性に富んでいるという点で人気があります。
さらに木材は強度がある割に軽量で、感触がいいという特徴もあります。
木造以外によく見かけられる鉄骨造は、コンクリートよりも軽量で広い空間を作るのに適しているというメリットがあります。
鉄骨造には、鉄骨の厚みが6mm以上の「重量鉄骨」と6mm未満の「軽量鉄骨」があり、アパートのほとんどは軽量鉄骨です。
木造アパートは鉄骨造のように梁がでっぱっていることがないので、家具を自由に配置できるというメリットがあります。
木材は加工性にも優れており、間取りや間仕切りの変更も容易に行うことができます。
しかも建築にかかる費用が安めなので、家賃も全体的に安い点がメリットです。
管理費も鉄骨造のマンションとは比べものにならないほど安いので、家賃を節約して趣味などに充てることができます。
さらに木造アパートは気密性が低い分、夏は熱がこもりにくく、冬は結露が出にくいため、年間を通じて快適に過ごすことができます。
木造アパートのデメリット
メリットの多い木造アパートにも、音が聞こえやすいというデメリットがあります。
両隣の入居者の生活音が聞こえやすいので、音に敏感な人は木造よりも鉄骨造のアパートを選んだ方がいいかもしれません。
気密性も低く、冷暖房の効果が出にくいので、電気代がかさむ傾向があるのも木造アパートのデメリットの一つです。
また、古い木造アパートでは腐朽しやすかったり虫害を受けやすかったりしますから、部屋を選ぶ際にはそのあたりを十分に注意するようにしたいものです。
高性能な木造アパート
木造アパートと言っても、古めかしいイメージのものばかりではありません。
最近ではデザイン性に優れた高性能な木造アパートも続々と建てられています。
システムキッチン完備の木造アパートやメゾネットタイプのアパートなど、マンションに負けない造りの木造アパートをリーズナブルな予算で借りることができます。
火事や地震の際にも安心な耐震・耐火性能に優れた木造アパート増えており、中途半端な鉄骨造のマンションよりも木造アパートを好む人が多くなってきました。
ただ単に仕事から帰ってきて寝るだけではなくて、井戸端会議のできるテラスや家庭菜園が作れるスペースを設け、快適なコミュニティとして機能する木造アパートなども注目されつつあります。
昨今は「物の豊かさ」よりも「心の豊かさ」をプライオリティにする人が増えており、集合住宅に要求されるニーズも変化してきています。