引っ越し祝いのお返しマナーと注意点

ワンルーム

引っ越し祝いのお返し、本来の意味とは

2018年新ためて2019年を迎える今日、お引っ越し祝いの習慣そのものが、あまり見られなくなった光景です。
それを寂しく感じているシニア層の人たちが多いかもしれません。

特にアパートやマンションなど、お隣にだれが引っ越してきたのか、まったくわからない環境です。
ましてや引っ越し祝いのお返しなど、もはや意味をなさくなってきています。
本来引っ越し祝いのお返しとは、お引っ越し祝いをくださった親しい方々を、新居にお招きしてごちそうでおもてなしをするというものだったのです。

結婚祝いの引き出物がそうであるように、帰り際にそっと粗品をお渡しするというのが、本来の形になります。
古来のしきたりを大事にする人たちの間では、家に招く事まではしないにしても、心をこめたプレゼントで末永いおつきあいを、お願いしてまわるといった形が主流です。

人間関係が希薄になってきていると、久しい前から指摘されている今日だからこそ、古来の美しい習慣は大事にしていきたいと想うのが、自然な想いになります。
引っ越し祝いおよびお返しが日常行われていた時代は、近隣の人間関係が今よりも、かなり濃厚だったのです。

丁寧な人は今でもお引っ越し祝いをしています。
さすがにこのご時世で人を何人も家に招き入れる風潮は、ほとんど見られなくなったものの、ちょっとした心からのおもてなしはしていきたいものです。

お返しは特に必要ではありませんが、あれば喜ばれます。
今後も長いおつきあいをお願いする意味で、あまり負担にならないようにちょっとしたものを贈るくらいはあっても良いのではないでしょうか。

選ぶ時に着をつけること

何を贈ったら良いか迷うところですが、大金をはたけば良いというものではなく、かといってあまりにお粗末で失礼です。
分相応というところに落ち着く事になります。

もっとも無難なのはより役にたちそうなもので、後々残らないものが妥当です。
手ぬぐいなどを贈答用に包んでお引っ越し祝いで贈られる事もあります。

そのお返しとして無難なものに石けんなどもよく利用されます。
今時はボディシャンプーが主流ですが、石けんも意外と未だ使われていますし、後に残らないものといった条件にも合致している点でおすすめの1つです。

農業を本業にしているパターンでは、自家野菜を少しばかり贈るといったケースもみうけられます。
野菜嫌いという人も中にはまれにいますが、日常茶飯事食事で使うものです。
生もの日持ちしないものは要注意です。

注意点

注意すべき事はいくつかありますが、正式なお返し品なら内祝いもしくは御礼と表書きに書くのが、正式な方法になります。
タオルをいただいた方にタオルを贈るというには愚の骨頂です。

タオルに対しては石けんというように、異質なものの方が気持ちが伝わります。
なるべく引っ越し後2ヶ月以内が妥当です。

引っ越し先が遠方だった場合はなかなか直接手渡しとはいかないので、礼状を送るので充分です。