引っ越しの繁忙期と閑散期
引っ越しには新生活が始まるシーズンの繁忙期と、引っ越しが少ない閑散期があります。
繁忙期と聞くと、3月~4月の進学や就職で新生活が始まる時期だけを考える人も多いと思いますが、人事異動で転勤者が増える9~10月も、実は繁忙期として通常期と比べると予約が集中しやすい時期となります。
繁忙期と比べると予約も取りやすい閑散期は、通常5~8月、11月~2月と言われていますが、5月の大型連休や土日祝日、月末などは予約が集中して、繁忙期同様で料金が割高になる可能性があります。
そのため、真の閑散期と言えるのはゴールデンウィークの大型連休が終わり梅雨にさしかかる6月や、大きなイベントの発生しにくい11月、そして年始の1月でしょう。
ただし、閑散期であっても土日祝日や月末は予約が集中しやすい傾向にあります。
また、日本人は縁起を担ぐ人が多いため、大安は予約者が多い関係から割高になる可能性が高いのも押さえておきたいポイントではないでしょうか。
それぞれの引っ越し料金の相場
繁忙期は、閑散期に比べ料金が1.2~2倍近くになるのが引っ越し業界全体の相場と言われています。
値上がりする一番の理由としては、予約が集中することで値引きの必要がないことが挙げられます。
引っ越し料金の基本運賃に関しては、国土交通省の「標準引越運送約款」により定められているので、会社によって違いはほぼありません。
実費、付帯サービスの料金、割引額によって、料金が各社で変わってくるのです。
実際の引っ越し料金ですが、「50km未満の移動」という条件の場合、2023年12月の調査だと単身者の平均料金は繁忙期で4万8千円程度、閑散期は平均3万円程度だそうです。
同じ距離の引っ越しで2人暮らしの場合、繁忙期の平均が約9万5千円、閑散期で7万4千円程度です。
3人家族であれば、繫忙期は11万8千円程度、閑散期で9万4千円程度で、4人家族なら繫忙期が15万円、閑散期平均12万3千円程度となっています。
一覧にすると、繁忙期と閑散期で料金が万単位で変わってくるのが分かると思います。
なるべく引っ越し料金を抑えるには?
繁忙期は予約が集中するため引っ越し業者が割引をしてくれず、逆に閑散期は予約が少ないので各業者でお客さんを取り合い割引が多くなります。
引っ越し料金をなるべく安く抑えるためには、繁忙期を避ける、月末や土日祝日、大安を避ける、時間指定をしないフリープランを利用する、といった工夫がおすすめです。
また、荷物の梱包や段ボールの準備など、自分でできることはあらかじめ自分ですることでサービス料金をカットできることがあります。
引っ越しの際の見積もりは早めに複数の業者にお願いをし、比較をして検討したあとは早めに予約しましょう。
見積もりの際は上限に近い金額を提示されないよう、予算は業者に伝えないようにしましょう。