角部屋の定義
部屋を借りる際には、よく「東南の角が最高」などと言われ、実際に角部屋を目当てに部屋を探している人をよく見かけます。
同じマンションの同じ階、同じ間取りでも、角部屋だけ部屋代が数千円高くなっているケースもよく見かけられます。
角部屋というのは、フロアの端に位置する住居のことを言います。
両隣に部屋のある中部屋は、通常一面にしか窓がありませんが、角部屋では二面に窓を設置することができます。
建物の形状によっては、三面に窓のある角部屋も存在します。
規模の大きなマンションで1フロアに多くの住居がある場合には角部屋が希少価値になりますし、逆に階数は多いけれども1フロア当たりの住居数が少ないマンションでは角部屋の割合が大きくなります。
角部屋のメリット
角部屋の最大のメリットは、日光が室内にたっぷりと入って気持ちがいいということでしょう。
窓が多いので風通しもよく、通気性は抜群です。
プライバシーが守られるのも、角部屋のおすすめ理由のひとつです。
角部屋の場合、不特定多数の人が玄関のドアの前を行き来することはまずありませんから、セキュリティを重視する人にとっては理想的な環境と言えます。
騒音トラブルも少ないのが角部屋の特徴で、夜遅くに隣人の物音に悩まされるといったことはまずありません。
一軒家を借りる経済的な余裕はないけれど、できるだけ独立した環境で生活したいという人には角部屋はぴったりです。
しかも希少性が高いので、借りるのではなくマンションを買うことを考えている人にも角部屋は有益です。
眺めがいいのも角部屋ならではの特権ですから、バルコニーでガーデニングを楽しんだり、親しい友人とお茶を飲んだりといろいろな使い方をすることができます。
角部屋のデメリット
角部屋は、全てがメリットというわけではありません。
中部屋と比べると角部屋の比率は圧倒的に低いので、角部屋に固執して部屋探しをしようと思うと選択肢がかなり限られてしまいます。
また窓が増える分、壁が少なくなってしまうので、家具のレイアウトが難しくなってくるのも角部屋のデメリットです。
テレビ台を置こうと思っても窓があって置けない、日光が当たってテレビが見えにくいなどといった弊害も出てきます。
さらに、結露しやすいのも角部屋の困った点です。
角部屋は外側にむき出しになっている部分が多く、両隣の住人の暖房や冷房の恩恵を受けることができないため、外気温の影響を非常に受けやすくなります。
エアコンには相当の光熱費がかかることは覚悟した方がいいかもしれません。
デメリットがあるにも関わらず、角部屋は家賃が高めですから、部屋代を節約したい人にも向いていないと言えるでしょう。