おとり物件って何のこと?
皆さんは「おとり物件」という言葉をご存知ですか?
お部屋探しをしている方なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。
おとり物件とは、不動産屋さんが客をお店に呼び込むためすでに埋まっている物件の情報をネットに掲載したままにすることを指します。
すでに埋まっている物件を掲載したままにすることで、客からの問い合わせを誘い店に呼び込む悪質な手口です。
さらに悪質なケースでは、そもそも全く存在していないという物件を勝手に作り上げ客を集めるということもあります。
おとり広告、釣り物件などという言葉で呼ばれることもあります。
おとり物件は違法で、宅地見物取引業法違反という法律違反になります。
しかし残念ながらおとり物件はこのその実態がつかみづらく、警察の摘発が難しいため今でもネット上に多く存在しているのが事実です。
おとり物件について一般市民が通報することができますが、残念ながら罰が与えられる可能性は非常に低いと言えるでしょう。
おとり物件の見分け方とは?
では、あなたがインターネット上などで見ている物件の情報がおとり物件かどうかを見分けるにはどうすれば良いのでしょうか?
ずるい手口に騙されないためにも、怪しいおとり物件の見分け方を知っておきましょう。
絶対におとり物件と見極める方法はありませんが、怪しいかも…と疑うヒントになるでしょう。
まず一つ目の怪しいポイントは、相場よりも家賃が異常に安いということです。
訳あり物件や古い物件などそれなりの理由があれば問題ありませんが、全く理由もないのに賃料が異常に安くなっている物件はおとり物件の可能性があります。
またおとり物件の場合、住所の詳細明記がないことがあります。
住所を検索され物件情報を詳しく調べられておとり物件だと発覚しては困るため、物件の住所を○○区までしか記載しないといった方法をとることもあります。
インターネットの物件サイトなどでお気に入りのお部屋が見つかったら、まずは内見をするものです。
内見の申し込みをする時に一度店まで行く必要があるなどと言われた場合は、おとり物件を疑いましょう。
そもそもその物件はあなたに貸すことはできない、もしくは存在せず他の物件を紹介するつもりでその物件を使ってあなたを釣っているのです。
現地で直接集合されると不動産会社にとっては不都合なので、「一度来店してもらわないと内見できません」などと言われた場合はおとり物件の可能性大です。
また、とてもいい条件なのになぜか長い間ずっと掲載されている物件は、特徴的なおとり物件です。
好条件で、みんなが住みたいような物件がずっと掲載されているはずはありません。
2週間以上も掲載されているものは、おとり物件の可能性が高いと思って良いでしょう。