いわくつき物件とは?
部屋探しをする時に何としても避けたいのが、入居してから思ってもみなかったようなトラブルに遭遇するということです。
いわゆる「訳あり物件」は、避けたいと思っている方のほうが多いでしょう。
また部屋探しでよく耳にするのが「いわくつき物件」というものです。
いわくつき物件と言うと心霊現象が起きる部屋などというイメージがありますが、厳密に言えばいわくつき物件とはその建物内、もしくは部屋の中でトラブルが起きた物件のことです。
特に部屋、もしくはその建物の中で死者が出た事故物件などもいわくつき物件に含まれます。
そのような死者に関係したトラブルだけではなく、上下階の騒音トラブルや隣人トラブルがよく起きる、害虫が多く住み着くといった場合もいわくつき物件と言われることがあります。
事前告知されないケースもある
どのようなトラブルが起きたかによっては、「自分は大丈夫」と決めて入居を決めるケースももちろん多くあります。
しかしどちらにしても、知らずに借りてしまった!なんていうことは避けたいものです。
法律により、故意に事実を伝えないことや嘘の情報を伝えることは禁止されています。
そのため、いわくつき物件も必ず契約前に借主に対し説明をする義務があります。
しかし明確な範囲が定められていないため、どのようなトラブルが以前に起きたのか?どういった理由でいわくつき物件となっているのか?が、詳しく説明されないという可能性もあるんです。
いわくつき物件を見極めるには?
まれにですが、契約後にいわくつき物件と知った!などというケースも考えられます。
それを避けるために、契約をする前にいわくつき物件なのか、問題のない物件なのかを見分ける特徴がいくつかあります。
まず一つ目の特徴は、極端に相場よりも家賃が安いということです。
周辺の家賃相場よりも異常に家賃が安くなっている場合、高い確率でいわくつき物件と言えるでしょう。
家賃相場に対して孤独死や自然死の場合は約90%、自殺であれば70から80%、殺人事件の現場になった場合などはほぼ半額の家賃で貸し出されているのです。
さらに、部屋の設備の一部分だけが最新になっていたりリフォームされているという場合にも、いわくつき物件を疑う必要があります。
例えばその部屋で人が亡くなり、その体液が床に染み込んでいた場合、その跡を消すために一部分だけ床を張り替えたりリフォームするという可能性もあるからです。
建物の他の部分は古いままなのにその一部屋だけが最新の設備になっているなど、あまりに不自然なリフォームもいわくつき物件を疑うポイントとなります。
これらの特徴を押さえた上で内見を行えば、いわくつき物件は避けやすいと言えるでしょう。