自力と業者でかかる経費の違いを比べてみよう
引っ越しには、たくさんの力が必要になります。
家全体の荷物を運ぶだけではなく、新しい家のセットアップを行ったり、古い家の掃除をしたりと、自分で行うには、かなりの労力が必要になります。
とはいえ、作業員の人件費などを支払わなくて良いため、引越し費用を安く抑えることができるでしょう。
しかし、すべてのケースでそうとは言い切れないのも事実です。
長距離の引越しになると、業者を利用した場合と同じ、もしくは高くついてしまうということもあるんです。
では、自力で引っ越しを行った場合と引っ越し業者に依頼した場合では、費用にどれくらいの差が出るのでしょうか?
距離に合わせて、シミュレーションしてみましょう。
まず、近距離10km以内の移動の場合、自分で引っ越せば15000円程度、引っ越し業者に依頼した場合で2万円を超えるため、5000円以上の節約になります。
そして、移動距離が約30kmの中距離での引越しの場合、自力で引っ越せば19000円程度、引っ越し業者に依頼した場合で25000円程度となります。
ここでも、自力で引っ越す方がまだ費用が安いことがわかります。
移動距離が350キロを超える遠距離の引越しであれば、驚いたことに自力で引っ越そうが高くついてしまうケースがあります。
自力で引っ越した場合58600円程度、引越し業者に依頼した場合で58300円程度となります。
レンタカーのレンタル代や交通費ダンボール等の資材がかかってくるため、長距離であれば、引越し業者に依頼するほうがお得になることがあります。
自力で引っ越しをするメリット
自力で引っ越しをすれば、自由に行動することができるのがメリットです。
好きな日に引っ越しをしたり、好きな時間に作業を開始して途中で食事に行ったりと、自由にスケジュールを組むことができます。
また、距離にもよりますが、自力で引っ越しを行うほうが費用が安く済むということもあります。
引っ越しに必要な梱包資材などを、入手する必要があります。
ダンボールは、スーパーやドラッグストアなどで、無料で調達できることもあるため、準備費を抑えることができます。
自力で引っ越しをするデメリット
自力で引っ越しをすると、やはり心配なのが家電や家具を壊してしまうことです。
また、新居を傷つけてしまう心配もあるでしょう。
重くて運搬しにくい家具は、慣れていないと、落としたり故障したりしてしまいます。
素人は養生の技術も低いため、どうしても壁や床などを傷つけてしまうこともあります。
特に、集合住宅に引っ越す際は養生が必須になっているケースが多く、共用スペースを傷つければ、修繕費の支払い義務が生じるため要注意です。