引っ越し業者への心付けの相場と喜ばれるおすすめの差し入れをご紹介

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心付けは強制ではなくあくまでも気持ち

引っ越し作業は仕事としてお願いするとしてもかなり大変な作業です。
特に家族の多い戸建て住宅への引っ越しの場合には、大きな家電製品や家具類など持ち運びに苦労をするような品物を数多く運び込まないといけません。

昔は引越し業者に依頼をするときには、そうした大変な労働をしてもらうということで「心付け」としていくらかを作業員に渡すのが風習となっていました。

しかしこうした「心付け」は、引っ越し以外にも病院でお世話になる看護師さんや、葬儀の担当者さん、旅館の仲居さんなどにも同様に渡すものとなっていましたが、最近では必ずしも渡さなくてはならない物ではなくなっているのです。

これはもともと気持ちの問題であったはずの心付けが、いつの間にか強制のようになってしまうことにより、渡さなかった相手に対して極端に低いサービスを提供するようになるのを防ぐという目的もあります。

公立病院などでは「心付けはお断りしています」という張り紙があるのを見かけますが、たしかに公的施設で健康管理をする病院で、心付けの有無で治療や看護の内容に差がついてしまっては患者さんも困りますよね。

引越し業者においてはそこまで厳しくはありませんが、業者によっては現場の混乱を避けるためにあらかじめ受取を禁止しているところもあります。

渡すことそれ自体は決して悪いことではないのですが、あらかじめ心付けを渡してもよいかどうかは確認しておいてもよいかもしれません。

かえって迷惑になることもある心付けとは

地域限定で行っている小さめの引越し業者なら、特に理由がない限りは心付けは受け取ってくれるはずです。
心付けの相場としてはだいたい500~1000円くらいで、作業員一人ずつにぽち袋に入れて渡します。

大きな引越で現場監督のようなリーダー的な人がいる場合は、少し多めに包むようにしましょう。

心付けを渡すタイミングとしては引っ越し前と後のいずれかがありますが、一番よいとされるのは最初に引っ越しの手順の説明を受けた直後、もしくは作業の前半が終了した時点(積み込み終了など)です。

考え方としては作業をする前に渡すことで気持ちよく丁寧に行ってもらうということですが、逆にやってもらったサービスに満足をしたということで全て完了をしてから渡す方法もあります。

お金以外にも心付けの変わりに差し入れをするということもできます。
差し入れはペットボトルなどの飲み物やお茶菓子といったものがありますが、食品は好みがあったり現場が汚れてしまったりといった問題もあるのであまりおすすめはできません。

気を利かせてお弁当を出す人もいますが、これは現場ではそれほど喜ばれないのでやめた方がよいでしょう。